鹿児島の生活 ことり日記

鹿児島在住、犬と猫とおいしいものが好き。

墓じまい…終了!

墓じまい…それは私の母(80代)が数年前から考えていたことでした。

詳しくはこちらをどうぞ ↓ めんどくさかったら飛ばしてください。

 

maru-piyoko.hatenadiary.jp

 

 

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あれから足掛け2年、母はついに鹿児島市の納骨壇を購入、そしてこの春、納骨まで無事終了しました。

長かった…。

まあ、こんなに時間がかかったのは、「納骨壇を作るらしい」という情報を聞きつけてから完成するまで待ってたからなんだけど、完成してみればちゃんとした駐車場もあるし、木の香りがするとっても気持ちのいい建物だし、法要をする本堂は床暖房で快適だし、大満足。

家から少し遠くなったものの、母も私もこれから更に年取っていつまでも今の住所にいるとは限らないし、新しい納骨壇は市電の停留所すぐなので、自家用車を手放しても行きやすい。

 

実は私、墓じまいをするにあたって、一番びびっていたのは遺骨の移動でした。

事前に市役所の環境衛生課に提出する書類関係は、まあ面倒だけど聞きながらなんとか済みました。

それよりも気になったのは、納骨壇の注意書に、墓地に納められている骨壷には水がたまっていることがあるので、必ず乾燥させるか再火葬するかして持ち込むようにと書いてあった事。

 

母が既に墓じまいを済ませている友人たちにリサーチしたところ、

「晴れた日に墓参りに行って天日干しをした」「火葬場で再火葬した」との声。

天日干し…お墓で遺骨を広げる…乾くまで待つ、はちょっと勇気がないなあ…ということで再火葬にすることに。

 

幸いにもウチのお墓を作ってくれた石材店はまだ営業されていて、しかも作って下さった方もお元気だったので、手伝ってもらうことにしました。

 重い石をずらして墓の下に入ってもらい骨壷をすべて出してもらうと全部で10個。

骨壷には水がたまっているので1個1個蓋をずらして壺を傾け水気を切り、中身の遺骨は一人分ずつビニール袋に移して名前を記入。

遺骨=人骨と思い、最初はおっかなびっくりでしたが、石材店の方々があまりに自然にサクサクお仕事をされるので、こちらもだんだん慣れてくる。

いくつか名前の消えてしまった骨壷があって、ちょっと焦りましが、

「男性?女性?骨の大きさが違います」

「亡くなった年代は?若い方は骨の詰まり方が違いますよ、ほらこんなふうに」

という石材店さんの的確な助言で見分けがついて助かりました。

 

すべての遺骨をビニール袋に移したら、再火葬の日まで再びお墓の下に入れておきます。骨壷はまた新しいものを買い直すことにして、石材店さんに処分を依頼。

 

火葬場に「再火葬」の予約を入れ、当日の朝また石材店の方にお墓の下から遺骨を取りだしてもらい火葬場へ。小川町の陶器店で購入した新しい骨壷も持参。

ちなみに骨壷はアマゾンでも売ってました ↓ 何でも売ってるんですね。びっくり。

 

再火葬は結構早く終わります。缶コーヒー飲んでしゃべっていたらすぐ呼ばれた。

遺骨を新しい骨壷に納めて、いったん自宅に持って帰り、夕方納骨壇の納骨式に出席。で、遺骨の移動は終了。

 

はあ~っ、仕事量としては大したことないんでしょうが、遺骨を扱っていると思うと、妙に疲れる体験でした。気が張るんでしょうか。

 

その後、納骨壇でのお墓参りは快適です。

お花を換えたり草むしりをしたり掃除をしたりが無い分、あっという間に済んでしまうのでイベント感はありませんが、天気や暑さ寒さを気にしないでいいし、お盆や彼岸の時、混み合った狭い道路を神経を使いながら運転しなくてもいいと思うと気が楽。

 

先に墓じまいをすませた母の友人達が「楽よ~」、「ホッとした」 というのも分かるな、と思うのでした。