「ミッドナイト・イン・バリ」で素敵な夜
先日、鹿児島にやってきた舞台「ミッドナイト・イン・バリ~史上最悪の結婚前夜」を観てきました。
NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」の脚本家岡田惠和さんの作品です。
もう、よかった~。
終わった後の高揚感ときたら!
舞台を観るのは久しぶりでしたが、どうしてこれ観たかったかというと、美男美女が出るからなんです!
もう老若男女問わず、うっとりするメンバーですよね!
私は田舎のおばちゃんなので、高いお金を払って舞台を見るとなると、できれば…いやせっかくだからとびきりの美男美女が見たい!と思っちゃうんです。
パンフレットの写真より ↓
ストーリーもパンフレットをどうぞ ↓
まずびっくりしたのは、栗山千明の見事なコメディエンヌぶり。
栗山千明といえばモデルをしていた少女の頃から独特の雰囲気を持ってて、きれいな子だなあと注目してました。
吉田秋生の漫画「吉祥天女」を実写化するならぜひこの子で、と思っていたくらい。
それが、こんなにコメディがうまいなんて!
いままで素晴らしすぎるビジュアルにしか目がいかなかったのですが、歌も踊りも上手で驚きました。滑舌もよくて膨大な量のセリフも全く噛まない。
しかも舞台はまだ3作目くらいのはず。すごいなあ。
溝端淳平はイケメンなのに親しみやすい。
美女にやり込められるのがこんなに似合うイケメンも珍しいんじゃないでしょうか。ちょっと情けない感じも母性本能をくすぐります。
浅田美代子は、還暦過ぎてると思えないくらい綺麗。
私が子供の頃、ドラマ「時間ですよ」で「赤い風船」歌ってたミヨちゃんを思い出しました。
この年齢でここまでカワイイなんて…。(素材の違いはさておき…)希望の星です。
そして中村雅俊!
私、確かこの人が「恋人も濡れる街角」を歌っていた前後、鹿児島空港で見かけたことがあるのですが、ものすごくカッコよかった!あの年代の人とは思えないくらい頭ちっちゃくて足が長くて、ホントにしばらく開いた口が塞がらなかったんです。
あれから30年…(綾小路きみまろ風に)やっぱりカッコよかった!
すごいよ中村雅俊!
さてお芝居はというと、笑えるセリフのやり取りに、生演奏に乗っての歌や踊りがてんこ盛り。客席も大盛り上がりでした。
何といっても「ちゅらさん」が有名な岡田惠和さんですが、私は直後にやってた「恋セヨ乙女」や堂本剛主演の「ホームドラマ!」、近年ではキョンキョンの「最後から二番目の恋」、そして先日終わった「ひよっこ」なども大好き。
岡田さんの脚本って、ほのぼのクスッと笑わせてくれたかと思うと、人間のちょっとズルいところとか情けないところ、ブラックな面も見せてくれて、軽いタッチなのに深いです。
あはは、と笑いながらもヒヤッとしたり、ズシンと思い当たることがあったり。
ある程度年齢を重ねた人なら誰でも持ってますよね、「私の人生、思い描いていたのと違う」という気持ち。
そういった気持ちを否定はせず、「でも、今のこの人生も悪くないんじゃない?」「思ってたのと違うけど、意外とよくない?」と思わせてくれる、そんな作品でした。
日常からスッと浮かび上がったような素敵な気持ちにさせてもらった夜。
あ~、楽しかった!