60年前の名画「危険な関係」を観てきた!
マルヤガーデンズのガーデンズシネマで「危険な関係」を観てきました。
1959年(日本公開は61年)のフランス映画です。
ジェラール・フィリップとジャンヌ・モローを大きなスクリーンで観てみたいとず~っと思っていました。どちらも往年の大スター!この映画だと一度に二人観れちゃう!
なんとありがたい。
ジャンヌ・モローは私が20代の頃、テレビでフランソワ・トリュフォー監督のサスペンス「黒衣の花嫁」を何の予備知識もなく観て、「この、ただものじゃない感じがビシバシする女優は誰⁉」と気になって、その後「死刑台のエレベーター」「突然炎のごとく」などいろんな作品に触れて憧れてました。
そして、ジェラール・フィリップは映画は今回初めてですが、惚れ惚れするような白黒の端正なポートレートと「ファンファン」という愛称、そして「肉体の悪魔」「モンパルナスの灯」といったフランス映画史上の名作を数多く残しながら、36歳で早逝したというプロフィールにずっと興味を持っていました。
この映画はざっくり言うと、配偶者の他に常に複数の情事の相手をもつ夫婦の話です。
これ、よっぽど魅力的なカップルでないと話もたないと思うんですよ。
説得力もないし、共感もできないし。
なのに、この二人が出てくると…
絵になる!
雰囲気ある!
素敵~!
無敵!
もう、うっとり。
やってることは反道徳的なのに、格好よくすら見えてくる不思議。
公開当時は本国フランスで上映禁止、海外輸出禁止にもなったらしいですが、
半世紀以上前の映画だけあって、直接的な表現はほとんどないのです。
でも、ジェラール・フィリップのたらしっぷりがすごい!
全く肉食っぽくない、誠実そうな見た目とのギャップにやられます。
こりゃ、言い寄られたら抗えないな。
あ、ちなみに同じ原作を韓国で映画化したのが、ペ・ヨンジュンの「スキャンダル」です。プチ情報でした。
日本で映画化するとしたら誰がいいんだろ、竹之内豊?福山雅治?
日本版も観てみたい気もしますが、内容が内容なだけに他の国の別の時代の方がしっくりくる……というか冷静に観られるかも。
昨年、89歳で亡くなるまで おばあちゃんになってもイカしてたジャンヌ・モローはもちろん素敵でございました。
この頃からタバコの吸い方が格好いいんだよ~。不機嫌そうな口元と、片眉をグッと上げて問いかけるようなまなざしに痺れるんだよ~。
ところで今回、顔が意外と大きいのを発見。
時代?エリザベス・テーラーも結構大きいよね。
久しぶりに大きなスクリーンで昔の映画を観られて大満足。
やっぱり映画館だと浸れます。
昔よく通っていた東千石町のプラザ80や120を思い出しました。
こういう作品を上映してくれるガーデンズシネマは貴重です。
この秋にはこんなそそられる作品の上映も控えてるらしい ↓
「バーフバリ」がとても好きな映画だったので大変楽しみです。
早く見たいな~。