鹿児島の生活 ことり日記

鹿児島在住、犬と猫とおいしいものが好き。

天ぷら 左膳 「さらしな弁当」

山形屋地下1階にある「天ぷら 左膳」。

大きな水車と茅葺き屋根が目印の「そば茶屋 吹上庵」と同じ会社が経営しています。

HPはこちら→山形屋店 -天ぷら左膳 天ぷら・更科そば

 

私の中では、

吹上庵がファミリー向けで、左膳はオトナ向け

吹上庵ががっつりで、左膳はまったり

といったイメージでしょうか。

 

ここのお店はお昼時…いや、お昼前からお昼過ぎまで、店の前に並べられた椅子にはずら~っと順番待ちの人が腰掛けています。山形屋の食事処のなかでもかなりの人気店なんじゃないかな?

いつもお客さんが一杯で、なかなかすんなりと入れない繁盛店です。

 

「天ぷら 左膳」は、ここ以外にも県内では甲突川沿いにある立派な店構えの鹿児島本店、鹿児島中央駅前のビル地下にある鹿児島中央ターミナル店、そしてぴらもーるの天文館店の3店があります。

 

で、この山形屋店はその中でも一番小さく、メニューも他店より少ないのですが、な~んか入りやすいんですよね。そして落ち着く。なんでだろ。

百貨店のテナントということと、私が行くのは平日昼時ということで、8~9割以上のお客さんがが中高年の女性なのが、しっくりくる理由かも。

あと、きばった感じの無い店構えが、私には合っているのかもしれません。

 

そして、時々食べに行く時に注文するのがコレ ↓ 「さらしな弁当」880円。

 

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基本、かしわめしとたまご焼きに、温かいおそばか冷たいおそばか選べます。

この日はかしわめしの代わりに季節の竹の子ごはんでした。

 

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私は疲れた時とか、ちょっと気持ちが沈んでいる時に、あったかい甘いものが食べたくなります。

で、このたまご焼きの甘さが、そういう時になんかしっくりくるんですよね。

あと量的にもどんぴしゃ。

 

たまご焼きって、一切れじゃ物足りないし、一人で単品で頼むと多すぎるのが悩ましいところだったんですが、「さらしな弁当」のたまご焼きはちょうどいい量。

そして注文を聞いてから焼くみたいで、ほっかほかで運ばれて来ます。

口に入れてはふはふ食べると、じゅわ~っと甘みが広がって幸せ。

疲れも吹き飛びます!

 

そして、このたまご焼きとご飯、おそばの分量の比率がまたいいんですよね。どれも多からず少なからず、絶妙の量で食べ終わると腹8分目位。

蕎麦湯をすすって腹8.5分目くらいかな。

 

ちなみにここのお蕎麦は、そばの中心部のみを使う、白くて細い更科蕎麦。

上品なお味です。

ずるずる(お蕎麦をすする音)。

甘くて熱~いたまご焼き。

はふはふ。

さっぱりこりこり竹の子ごはん。

はむはむ。

美味し~い。

 

〆は蕎麦猪口に残っているそばツユに蕎麦湯をトクトク…

ワサビを溶かしてゴクゴク。

ぷは~っ、元気が出てきた。また頑張ろうっと。

 

このお店で食事をするたびに、周囲のお年を召したご婦人方を眺めながら「私も、もう少し年とっておばあちゃんになっても、このお弁当を食べたい時にいつでも気軽に食べられるくらいの経済状態でありたいものだなあ…」と、しみじみ思います。

 

お昼のお客さんが引けた静かな店内に、ふらっと入って頼む「さらしな弁当」。

ひそかな、そしてささやかな楽しみです。

 

天ぷら 左膳 山形屋店

山形屋1号館地下1階

営業時間10:00〜20:00(OS19:30)

電話番号 099-227-6800