高倉健 「新幹線大爆破」をスクリーンで観てきた
昔から大好きな映画で一度おっきなスクリーンで観てみたいなぁ…と思っていたところ、「新・午前十時の映画祭」という企画で2週間だけ上映していたのです。
予告編はこちら ↓
「新・午前十時の映画祭」HPはこちら ↓
ちなみにこのブログで、以前こんな文章も書きました。
で、スクリーンで観た「新幹線大爆破」は、よかった~!
もう、面白いのは分かってたんだけど、想像以上によかった!
どこがよかったかと言うと…
ここからはネタバレになります。
多分、観るのは3回目くらいだと思うんだけど、今回初めて気づいたこと。
この映画はパニック・サスペンス映画であると同時に、「健さんコスプレ映画」の側面も持ち合わせているということ。
こんな感じで、健さんの七変化がたのしめるんですよ ↓
・スーツにステンカラーコートのパリッとした会社社長健さん
当然、カッコイイです。仕事できそう!颯爽としています。
そのまんまダーバンのCMとか出られそうです。
・渓谷で釣りをする健さん
アウトドアな格好ももちろん素敵。日に焼けた肌に帽子がまた似合うんですよね。
そういえば昔、富士通のパソコンかなんかのCMで、こんな格好してたような。
・皮ジャンでバイクにまたがる健さん
んも~、「ワイルド7」みたい‼
アクションスターって感じです!
・工事現場用の黄色いヘルメットに作業服の、現場監督風な健さん
この格好で、何でこんなに素敵なのか…。
この格好で、婦女子をクラッとさせる健さんに昭和の映画スターの底力を見た。
・自宅で白いウールのガウン風なモノをまとったお金持ち風健さん
羽振りの良かった頃の回想シーンで登場。
品のよさがにじみ出ています。リカちゃんのパパ役だってできそうです。
・スーツ姿で酔っ払って帰ってきて、嫁に水を頼む健さん
ちょっとだらしないシーンも絵になるんです。
・スーツにサングラスで国際線にチェックイン、世界を股にかける健さん
サングラスの形といい「ゴルゴ13」っぽい。
そういえば健さんは「ゴルゴ13」役もやってましたね。
自分が物ごころついた時代以降のお洋服って、何十年も経って見ると、「あの肩のライン変…」とか「襟の形がないわ~」とか、見てて恥ずかしくなったりすることがよくあるのですが、今回それがまったくなかったのもびっくり。
どの格好もすごく素敵に着こなしてるんですよね。うっとりしちゃいました。
さすが!
それともう一つ。
この映画、クライマックスからラストまでのたたみかけがすごい。
普通、こういう爆破モノって爆弾取り外すのがクライマックスだと思うんです。
「残り時間を知らせる時計の秒針のアップ」とか、
「赤と青のコード、どちらを切断すればいいんだっ!」とか、
「緊張で震える、ラジオペンチを持つ手」とか、
「こめかみを流れる脂汗」とか、
「おい、あと5分で爆発するぞ!」と、どなる同僚とか、
ああ来て、こう来て、となんとなくのお決まりな流れがあるような気がするんですが、そういうの全然ない。まったくない。
たしかロングショットで「プチッ」と爆弾のコードを切るシーンがあって、すぐ次の画面だったかな。
そんなこと、テレテレしてる間ないくらいてんこ盛りなんだもん。153分もあるのに。
ぎっちぎちなんだもん、爆弾処理した後もあれやこれやが。
結末知ってるのに手に汗握ってしまった。
そして、盛り上げるだけ盛り上げて、スッと終わるラストもあざやか。
とにかくカッコイイ!
大画面で観る若き日の健さんはやっぱり素敵でした~。この映画のすごさ、もっとたくさんの人に知ってもらいたいなあ。