映画「ラ・ラ・ランド」を観てきた!
うん、これはサイコーによかった‼
これを書いている2月24日現在、アカデミー賞の最有力候補といわれている映画「LA LA LAND」(ラ・ラ・ランド)!
鹿児島市だと
TOHOシネマズ与次郎
鹿児島ミッテ10
天文館シネマパラダイス
で上映中です。
予告を見て、
タップ踏んでる!
衣装が素敵!
昔のミュージカルっぽい!
と楽しみにしていたので、封切り日に観てきました。
ちなみに私の言う昔のミュージカルとはアステアとかジーン・ケリーのあたりです。
私、冬場は寒かったり、風邪うつされそうだったり、めんどくさかったりでいつもはあんまり映画館に足が向かないんです。
でも、今回はめったにないミュージカル映画なので、ぜひ映画館の大きなスクリーンで観たかった。
以下、ネタバレありなのでご注意。
物語の舞台は、ハリウッドを中心とするロサンゼルス。
映画製作の舞台裏も観られます。
広い広いスタジオ。美しいホリゾント。行き交うスターとその卵たち…。
ジーン・ケリーとデビー・レイノルズ(先日、お亡くなりになりましたね。合掌)、ドナルド・オコーナーの大好きな「雨に唄えば」を、ちょっと思い出しました。
昔のミュージカル映画って、ほとんどスタジオで撮ってるんですよね。
けど、「ラ・ラ・ランド」はそれを、実際の街中で撮ってるシーンがとても印象的。
屋外で歌って踊るミュージカル映画というのがまず新鮮で。
オープニング、高速道路でのダイナミックな群舞のシーン(奥行きがすごい)からもう圧倒されっぱなし。
夕暮れを背景にした高台でのタップダンスも素敵で。
でも、ラスト近くでは昔の映画っぽく、ワンシーンで書き割りの中をどんどん踊り進む場面もあって、またその書き割りと書き割りをまたぐときのカメラワークが素晴らしくて…。
「ああ、そうそう。こういうのがミュージカル映画なの」と嬉しくなります。
昔のミュージカル映画に対する尊敬と深い愛が感じられました。
衣装も素敵。舞台は現代なのですが、ヒロイン(エマ・ストーン=かわいい!)の衣装がちょっとクラシックというか…色合いといいデザインといい、古き良きミュージカル映画のヒロインっぽいんですよ。
鮮やかな原色の膝丈ワンピースにハイヒールという格好がいい!
ちょっと回るとスカートがふわり。
「ミュージカル映画だかんね!」って感じがひしひし。
恋人役の男性(ライアン・ゴズリング=初めはちょっと冴えないなと思ったのに、どんどんカッコよく見えてくる)も、きちんとした格好が多くてうっとりです。
私が20代の時に名画座で好んで観たミュージカルは、楽しくてウキウキして、うっとりしたのち、ハッピーエンドというのがお約束でした。
夢の世界に連れて行ってくれるひととき。
なのに、「ラ・ラ・ランド」はここからがすごい!
あの頃観たミュージカル映画とは違って、現実的な問題がからんできます。ちょっとビターな展開。
でも、それだからこそ、年齢を重ねた者の心にズシリと響く。
最後、あの時こうだったら、こうしていれば「あったかもしれない」人生の表現は映画ならでは、ミュージカルならではのもので、胸がしめつけられました。
そんな、とても切ない終わり方でも、最後の最後は胸の痛みがやわらぐやさしい後味。
わくわく、うっとり、キュンとしたい方におすすめの映画です。
それにしても、この時代。舞台で大ヒットしたとかではない、これほどの本格的ミュージカルに挑戦したデミアン・チャゼル監督はじめ全編を素敵な音楽で彩ったジャスティン・ハーウィッツらスタッフと俳優たち「夢追い人」に乾杯!
アカデミー賞の発表は日本時間で2月27日のお昼頃だそう。頑張れ、「ラ・ラ・ランド」‼