井上陽水は歌だけでなく話が面白い!
ここ数年、行きたいところ、見たいモノは、あまり我慢せずに思いついた時に行くようにしています。
身内に年若くして他界した者が何人かいるので、人間いつどうなるかわからないと思っているのが理由のひとつ。
また自分でなくても、家族が病気になったりすると、やはり経済的、肉体的、精神的にダメージを受けて、何年間も旅行やコンサートに行く余裕がなくなってしまうことがあると、経験上学んだからです。
ホント、旅行やコンサートに行けるって人生のなかで平和な時期ですよね。
・自分があるていど健康
・身内に重い病気の人間がいない(危篤で呼び出される心配なし)
・あるていど自由になる時間がある
・あるていど自由になるお金がある
というわけで、コツコツとやりたいことをやっているわけです。
そういえば前回、京都市美術館名品展について書きましたが、その京都市美術館にも3年前に行きました。猫の絵を見に。
チラシとっているかも…ゴソゴソ
竹内栖鳳展。
このチラシの上の方の猫、重要文化財「班猫」がお目当て。もう、すごくよかった!
「フランダースの犬」のネロの気持ちがよく分かるくらいよかった ‼
憧れの絵を生で見る感動に震えました。
で、今年に入ってからは、「布施明のコンサートに行って『君は薔薇より美しい』を生で聴く」というのに続き、先日、鹿児島市民文化ホールで開催された、井上陽水コンサートに行ってきました。
井上陽水、実はレコードもCDも買ったことなくて、よく知らないんですが、とにかく声が素敵で歌がうまいので、いっぺん生で聴いてみたいなあ…と思って。
そうしたら…
MCが面白くて、びっくりした。
しかもクスリ…というレベルじゃなくて、大笑いするレベル。
ドッカンドッカン、お腹抱えて笑うレベル‼
何なんでしょ、カニ食べに行ったとか、シャツ買いに行ったとか、そんだけの話なんですが、あの声で、あの独特の言い回しで、上機嫌な口調で、井上陽水の言葉のセンスで組み立てられた話は、ものすごく可笑しい。
自由気ままな間合いで喋るので、話の途中で妙な「間」があるのですが、その無音の状態さえ可笑しい。
後ろのバンドのメンバーも話を聞きながら大笑いしてた。
ツアーなんだから何度か聞いた話なんじゃないかと思うけど、しかし私でもあの口調だと何度聞いても笑う自信がある。まるで落語、それほどまでに面白かった。
あ~、そうそう陽水さんってカニ大好きなんですって。島根に食べに行くくらい。
昔、PUFFYに提供した「渚にまつわるエトセトラ」でそんなフレーズがあったなあ、そうかご本人がカニ好きだったのか。
もちろん、歌もすばらしかったです。
ヒット曲が多いので、アルバムを聞いたことのない私でも半分以上の曲は知ってて楽しめました。
今回のツアーは最近出したカバーアルバムからも数曲歌ってくれて、それも名曲揃いで楽しかったし。
大盛り上がりで、最後は総立ち。
コンサートに行って、立ち上がって手拍子打ちながら曲を聴くって20年ぶりくらいだったかも。
井上陽水が大好きになった夜、帰りの駐車場では出庫を待ちながら、さっき聴いた曲をiTunesでせっせとポチるのでした。
また、聴きたいなあ。陽水さん。