鹿児島の生活 ことり日記

鹿児島在住、犬と猫とおいしいものが好き。

ニャ~!ニャ~!ニャ~! 薩摩ねこ堂に行ってきた

実家に遊びに行くと、近所でよく出会う野良猫がいます。

首輪をしていないのと、とんでもなく目つきが悪いのと、なかなか懐かないので間違いなく野良猫だと思います。

 

ただ、何度かばったり会っているうちに、そのたびに声をかけたりしているうちに、なんとなく私に対して油断するようになってきました。

カメラを向けても逃げないし、ちょっと視線を投げかけたりしてきます。

 

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最近では、寝ている写真も撮らせてくれるようになりました。

 

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…と、慣れてきたからといって別になでたりするわけではないのですが、やっぱり猫っていいな、見てると和むな、と思う今日この頃。

ちょっと前から気になっていたものの、なんとなく入る勇気がなかった加治屋町のお店、薩摩ねこ堂 http://satsumanekodou.chesuto.jp/ に行ってきました。

 

天文館から中央駅へ向かう電車通りを加治屋町のガソリンスタンドで左折。

ずんずん進んで中央高校を通り過ぎ、旧市立病院近くまで来ちゃったな~と思う頃、左手に見えてきます。

 

のぼりが店の前に立ててあるので気を付けて歩いているとわかります。

 

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軒の上の黒猫が目印 ↓

 

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↑ 軒をくぐるとさらに奥にドアがあります。

初めてだとちょっと入りにくいかも。

でもドアの横には「OPEN」の看板。

ここで勇気を出して入ります。「ごめんくださ~い」

 

するとこじんまりとした店内には、猫の雑貨が一杯。

 

なんかね、ただ「猫」がらみの雑貨ってだけじゃなくて、

こんな ↓ ヘンな(褒めてます)ポチ袋(5枚入り税込270円)とか

 

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こんな ↓ 実用的なマッサージ用コロコロ(税込1,058円)とか

 

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↑ これ、胴の部分を掴んで脚や背中をコロコロすると気持ちいい。

ラブリーな 見かけだったので、あまり期待はしていなかったのですが、肩とか足とか、あまり力をつかわずにぐりぐり出来るので重宝してます。

 

羊毛フェルトの猫顔ブローチ(税込2,160円)

 

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かわい~! 思わず衝動買い。

我ながらどうしてこんなに「ハチワレ猫」に弱いのか…。

 

これはブローチだけど、胴体までちゃんとある猫の全身フィギュアもあって、それもまたカワイイ!

手作りらしく一個一個、顔やら毛柄やら違うので、好みのニャンコを選ぶのも楽しいです。

 

猫好き、雑貨好きの方は近くを通られたら、覗いてみられたらいかがでしょう。

上記の薩摩ねこ堂さんのブログで、商品の紹介や営業時間のお知らせなどこまめに発信していらっしゃるので、ご覧になってからお出かけになるとさらに楽しいかも。

 

ちなみに、アミュプラザ鹿児島の2Fにも3月6日(日) まで期間限定で出店してらっしゃいますよん。

 

かごしまのねこ雑貨専門店

薩摩ねこ堂

鹿児島市加治屋町19-21

富永アパート1F

TEL080-9066-2202

 

オーブン料理とパンの店 Backen (バッケン)

先日お昼時、お腹をすかせて天文館を歩いていると、ふと硬いパンが食べたくなりました。

鹿児島中央駅近くのベッカライダンケンで売っているような、黒っぽくて硬~い、噛みしめるとバリバリ音がするようなパン。食べてると顎がくたびれるようなのが食べたい。

 

「あ~、ベッカライダンケンって市内に何店舗もあるのに何で天文館には出店していないの ?他に天文館で硬いパンを売っている所…ん~…」と、思った時にひらめいた。

 

確かマルヤガーデンズの先、ちょっと海側に歩いた所にあるホテルメイトの2Fにベッカライダンケンがやっていたバイキングスタイルのカフェがあったっけ。

そこがリニューアルしてスープを出す店に変わったらしいというのを聞いたことがあるけど、そこでパン出してないかな?

前のバイキングカフェの時もパン出してたし…スープにはパンがつきものだ。

 

というわけでスマホで調べてみると、リニューアル後のお店もベッカライダンケンの経営らしい。パンもあるみたい。よしよし、と思って行ってみた。

オーブン料理とパンの店 Backen

 

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建物の中に入ると、階段のベンチに数人掛けていました。

 

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人気があるお店なんだなあ…

でも13時前だし、そろそろ帰る人もいるかもと思ったら、案の定すぐ入れました。

 

中に入ると窓際のカウンター席は以前のまま。

ホッ、おひとり様は混み合うお店ではカウンター席が落ち着きます。

 

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ランチメニューからパン屋さんのポトフ(税込880円)セットドリンク(100円)を注文。

注文を聞きに来た時に持って来てくれる木製の細長い皿を手に、料理を待つ間にパンを取ってきます。

 

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写真左上のパンは、左からライ麦パンにガーリックスプレッド、黒ゴマパンにブルーベリージャム、米粉パンにバター、ラスク。

 

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ポトフはハーブが効いていて美味しい!

容器ごと温めてあるので、なかなか冷めません。寒い日には嬉しい!

豚バラの塊がごろっと入っていて思ったより食べ応えアリ。

パン最初にどっさり持ってこなくて良かった。

 

またこのお店では、食べ放題のパンとは別に売り物のパンも用意しています。

他の店舗と比べると品数は少ないですが、食事系から菓子系、ハード系、食パンと一通りは揃ってる。

その売り物コーナーに噂の塩パン発見!

1日2回、11:30、13:00、が焼きあがりの時間。税込1個100円、一人5個まで。

もちろん買いました。しかも焼き立て。

 

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一度食べてみたかったベッカライダンケンの塩パンは、手のひらにのる位のサイズ。

割ってみると、中の生地は真っ白できめが細かい。

溶けたバターがねっとりと染みていてつやつや、食べると口一杯にバターの風味が広がる。しっとり柔らか。

岩塩のしょっぱさにも合う! 美味しい~、焼き立て最高!

 

天文館でもベッカライダンケンのパンが買えるようになってうれしいな。

あ、おいしいお料理もね。

朝食なんかも食べてみたいので、いつか週末おじゃましようかな、と思案中です。

 

オーブン料理とパンの店Backen(バッケン)

鹿児島市呉服町5-17(ホテルメイト・2階)

099-225-0228

営業時間 7:00 ~15:30

定休日  無休(お正月のみ) 

 

その後、こんな記事も書きました ↓ よかったらどうぞ。

maru-piyoko.hatenadiary.jp

 

 

寿庵に鶏飯食べに行かん?

先日、鹿児島中央駅付近でちょっと早いお昼を食べることになりました。

う~ん、どこにしようかな…

その日のお店選びの条件は下記の3つ。

・車なので、駐車場付。

後期高齢者同伴なので、駐車場と店舗が近いこと。

・落ち着いてゆっくり食べられて、できればお水でなく温かいお茶を出してくれる所。

 

と、いうことで中央駅西口近くの寿庵(じゅあん)へ。

HPはこちら ↓

http://www.jf-group.co.jp/juan/#pop

  

ここは駅近なのに駐車場があってホントに便利。高齢者同伴の場合は特におすすめです。

ただし、お昼時は早めに行かないと駐車場がすぐ一杯になっちゃいますが。

入口で靴を脱いで上がる店内も、ゆったりとした造りで落ち着きます。

 

で、久しぶりに行ったらお昼のメニューに鶏飯御膳発見!

鶏飯(けいはん)とは、奄美のお料理です。

詳しくはこちらをどうぞ → 奄美の鶏飯 | かごしまの食

 

今から10年程前のNHK朝ドラ「芋たこなんきん」では、作家・田辺聖子さんをモデルにした主人公(藤山直美)の夫(國村隼)が鹿児島出身ということで、劇中作るシーンがありました。

なので県外の方でも御存じの人はいらっしゃるかも。

あれ、おいしそうだったなあ…。

 

鶏飯って、鹿児島市内中心部で昼間に気楽に食べられるお店が意外と少ないんですよね。

市南部の「奄美の里」のレストランの鶏飯は鉄鍋でどど~んと出てきて美味しくて有名だけど、私の生息エリアからはちょっと遠い↓

 

 

だから気軽にいける場所でメニューに見つけて嬉しい!

 

「寿庵」は黒豚料理のお店なので鶏飯があるなんて意外でしたが、御膳というだけあって、黒豚を使ったサイドメニューもあり納得。

 

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まずはキャベツの千切り。おかわり自由なのが嬉しい!

寿福産業ってキャベツ太っ腹な気がする。

駅ビルアミュプラザ地下にある系列店、かつ寿もキャベツてんこ盛りですよね。

一皿目はだいだいドレッシングで、おかわりは和風ドレッシングでいただきました。

 

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メインが到着。画面右上の「黒ぢょか」に熱~い鶏のスープがたっぷり入っています。

黒ぢょかは焼酎用の酒器と思っていましたが、こういう使い方もいいですね。

固形燃料で温めているので、最後までアツアツのまま。

 

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鶏飯は茹でた鶏肉を中心に錦糸卵やネギ・シソ・海苔・漬物等がのっています。

ここに黒ぢょかの鶏スープをかけて、いただきます。

お茶漬けみたいな感じですかね。

鶏と薬味、漬物のコリッとした食感がスープの中であいまって美味しいですよ~。

 

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こちらは左上から時計回りに、黒豚しゃぶしゃぶの湯葉巻・黒豚コロッケ・きびなごの刺身・さつま揚げ、です。

鹿児島の名物がいっぺんに食べられていいですね~。

 

駅のすぐ近くだし、観光客にもいいかも。

 

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そして最後のデザート、今日はぜんざい。

もう、無茶苦茶からだがあったまりました!

これで税込1,350円。

 

私は雑炊やチャーハンが好きで、家ではよく作って食べるのですが、お店だと食べている途中で視界に入る他の人の物がうらやましくなるタチ。

途中で違う食感や味の物が食べたくなるんですよね。

「あ~、揚げ物にすればよかったかな」なんて。

でも今回は色んな物を同時に食べられたので大満足!目移りしませんでした。

 

ごちそうさま~!

 

2018年12月29日追記

その後、花ん華にもいきました。

 

maru-piyoko.hatenadiary.jp

 

 

「なんにでも使える酢」と「生タルタルソース」で なんちゃってチキン南蛮

からあげが好きです。

 

外食でメニューにからあげがあると大抵頼んじゃうし、

ちょっと食べたい時はお惣菜を買ったり、

家庭的な味をがっつり食べたい時は、「きょうの料理」を参考に自分で作ってみたり ↓

 

  

なまじ好きなので「足りないとやだな、お腹いっぱい食べたいな」と思い、つい買い過ぎちゃったり作り過ぎちゃったりすることも。

余った分は次の食事にまわしたりするわけですが、さすがに連続は飽きる。

ちょっと違うもん食べたいな~、なんてね。

 

そんな時、最近活躍しているのがコレ ↓

 

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なんにでも使える酢

鹿屋のお土産にもらいました。地元では有名らしいです。

製造元が鹿屋のせいか、鹿児島市ではなかなか見かけませんが、 HPが立派でびっくりした ↓

 

 

インフォメーションを見ると、都会の百貨店の物産展に出店しているようで、ひょっとして県外でも人気なのかな? Amazonでも売ってたし。

 

 

三杯酢なんだけど、あんまり酸っぱくなくて甘めで美味しい。

これ貰ってから、酢の物をよく食べるようになりました。

 

タケモリの生タルタルソース フライ用

これはウチの母から「生協の宅配で、番号間違えて頼んじゃったけどいらんね?」と貰いました。

HPはこちら → 竹森商事 - ソース

アマゾンでも売ってます。

 

タケモリのタルタルソース フライ用

タケモリのタルタルソース フライ用

 

 

 卵と玉ねぎがどっさり入っていて、ボリュームがすごい。ゴージャス。

カキフライや海老フライにかけると、とっても美味しい。

 

からあげ好きの私のもとにやってきた甘酢とタルタルソース…

2種類の調味料を同時期に貰っちゃったこの偶然。

『めぐりあった奇跡』ってコトでしょうか?

思わず震えた…なんてね!

 

「こ、これは、チキン南蛮を作れという天の声では !?」

そう思って余りモンのからあげにかけてみたら…うま~い!

 

厳密にいうと、チキン南蛮って卵を衣にしていた気がするので、からあげとはちと違うんだろうけど、まあ似たようなモンだ。

酢もタルタルもちょい甘めで、この「なんちゃってチキン南蛮」に合う~。

よく考えたらチキン南蛮は宮崎名物なので、大隅半島の酢と都城のタルタルソースがピタッとはまるのも道理かも。

 

生タルタルソースはその後、コープかごしまの城西店で見つけて自分でも買っちゃいました。

ちなみにおいてあったのは鮮魚コーナーです。

牡蠣やら海老やら置いてあるところ。

魚介類のフライにどうぞってことなのかな。

 

HPを見ると、生タルタルソースには南蛮用もあるらしいんだけど、それは見かけたことがないのでまだ食べたことない。

でも、フライ用が十分美味しいので、しばらくはこのままでいいかな。

 

ただ一つ心配が…ついつい使いすぎちゃうので、カロリーが心配。

揚げものにマヨネーズたっぷりのタルタルソース…太りそう。

これ以上太ってどうする 、私 ‼

せめてからあげは、自家製で胸肉にしてみようかな?と思案中です。

 

柳家花緑 独演会に行ってきた

先日、南日本新聞社のみなみホールで開催された柳家花緑独演会に行ってきました。

 

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落語…子どもの頃は、いえ、中年になるまで寄席に行って聞いてみようなんて思ったこともありませんでした。

それが10年ほど前、鹿児島アリーナで「よしもとお笑いEXPO」を見に行って考えが変わりました。

そのイベントは最初に座長の桂三枝(現在の文枝)師匠のトークから始まって、その後、当時人気のあったテレビでよく見かけるお笑い芸人が1組5~15分ほどの持ち時間で次々出てきて、最後に吉本新喜劇、という内容だったと記憶しています。

 

その時は「テレビの人気者たちが近くで観られる!」というのを楽しみにしていたのですが、実際生のステージでは意外にもダントツで面白かったのが、桂三枝師匠なのでした。

もちろん私、すでに中年だったので年代的なギャップなどもあったのかもしれません。若い人の面白さについていけなかったのかもしれません。

でも師匠、素人さんとぶっつけでただ話しているだけのところでも、ものすご~く笑わせてくれて、3,000人も入っている“場”を見事なまでに全部持っていくのです。

若いお笑い芸人と違ってネタを用意しているわけでもなく、大声でリアクションするわけでもなく、おっさんが(失礼!)ただ普通にぼやいただけでなんでこんなに!?…とびっくり。

 

その時、お金を払ったお客さんを生の舞台で飽きさせずに笑わせ続けてきた落語家さんってすごいのかも、「師匠」と呼ばれるまで場数を踏んできた人ってすごいのかも…と思ったのが、落語を聴きに行くようになったきっかけです。

桂三枝師匠は6代目桂文枝を襲名した際の鹿児島公演にも行きましたが、やっぱりホント面白かった! また鹿児島にいらっしゃらないかな~、と思っています。

 

さて、みなみホールでは年に4回、「みなみ寄席」を開催しています。

 

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4人の噺家さんたちが、季節ごとに一人ずつ毎年訪れます。

会場もこじんまりしていて高座と近いのが魅力です。

現在のレギュラーは

柳家喬太郎(やなぎや きょうたろう)

柳亭市馬(りゅうてい いちば)

立川志らく(たてかわ しらく)

柳家花緑(やなぎや かろく)

…といった方々。

 

それぞれ個性的で毎年季節ごとのお楽しみ。

 

喬太郎師匠はふくよかですごく人が好さそうなのに、ちょっとブラックというか毒が見え隠れするそのさじ加減が好き。

市馬師匠は声がすごく良くて、落語の最中に歌を歌ってくれたりするんですが、聴きほれちゃいます。

志らく師匠は、一度お着物が届くのが開演に遅れてしまったアクシデントの時に、オープニングにラフな私服でハーモニカを吹かれた事がありました。

普段お着物の着こなしとか所作がすごく美しいのに、私服のくだけ具合がオシャレでグッときた。もちろん、談志師匠譲りの落語の実力は言うまでもありません。

 

そして花緑師匠はスピード感というか、駆け抜けていくような疾走感が大好き。

まだ40代前半とお若いせいか、マクラも流行りものをよくネタにされるのですが、今回は新作が封切りされたばかりの映画「スター・ウォーズ」でした。

いや~、ネタバレせずによくあんだけ面白くしゃべれるな~、さすが。

この日は二階の桟敷席までいっぱいの満員。

 

で、演目はこんな感じ ↓

 

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 時々、「あ、この噺、他の師匠で聴いたことがある」ということもあります。

この日の最後の演目、「文七元結」(ぶんしちもっとい) も以前志らく師匠で聴いたことがありました。

文七元結」は博打好きの父を改心させようと、娘のおひさが自ら吉原に身を売ろうとする年の瀬にぴったりの人情話です。

吉原のお店の女将の計らいで、来年の大みそかまではお客をとらないようにするが、期限内に借金の返済が出来なければお店に出すよ、という約束で父親は50両を受け取ります。

でもね~、その大事な大事な大金50両を、客から預かったお金をすられて絶望のあまり身投げしようとする文七にあげちゃうんですよね~、初対面なのに。

ダメじゃん!親父。

 

しかし、結局すられたと思ったお金は出てきて、すったもんだの末、文七とおひさが結ばれる…というハッピーエンドなストーリー。

 

昔、寝る前によく世界の童話や昔話を読んでいたのですが、なんかそれに似てる。物語に出てくる若者や少女は、最初の方では色々大変そうなんですが、最後、問題を解決したら、王女さまや王子さまなど素敵な伴侶と結ばれて幸せになるでしょ、そこら辺が共通しているなあと。

なんだか母親が枕元で長いお伽話をしてくれてるような感じで、わくわくしました。

志らく師匠版を聴いた時、「このお噺好きだな」と思っていたので、今回は花緑師匠版が聴けて嬉しかった~。

 

花緑師匠の「文七元結」は、じっくりとキャラクターを掘り下げる志らく師匠版より短かかったです。

でも江戸の風俗を噛み砕いてわかりやすく進めていく工夫とテンポのよさは、花緑師匠ならでは。涙より笑いが多くて、楽しかった!

おひさの母親が貧乏のあまり着るものがなくて、ついたての後ろから出られずあたふたする場面が可笑しくて。師匠の慌てる動きにキレがあって、すごく笑った。

 

15歳の寺子屋 落語が教えてくれること

15歳の寺子屋 落語が教えてくれること

 

 

↑ この本によると、花緑師匠は小学2年生からクラシックバレエと日本舞踊を習っていたそうで、だから動きが決まるのかなあと思ってみたり。

 

同じ噺でも、演者によって内容や演出…というのか語り口も違っているので、それぞれ違う味わいがあります。落語って、奥が深い!

 

 次回は柳家喬太郎師匠。

 

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私は小心者なので、お芝居とか観に行くと「大事な所でくしゃみ出ちゃったらどうしよう」とか「真ん中の席でお腹いたくなったらどうしよう」とか、しょーもないことをぐずぐず考えるタチ。

でも、落語は例え何かやらかしても噺家さんがさりげなく笑いのネタにするなどおおらかなので(開演に遅れたりケータイ鳴らしちゃったりした人に声をかけるとこ、何度も観たことある)、気楽に足を運べるのがありがたいです。

 

落語を聴くの、私もまだまだ初心者ですが、楽しいですよ~。