鹿児島の生活 ことり日記

鹿児島在住、犬と猫とおいしいものが好き。

ディーン・フジオカのトークショーに行ってきた‼

はぁ~。やっぱり、格好よかった~。

 

ディーン・フジオカさんのトークショーに行ってきた。

詳しく言うと、鹿児島県が主催する「明治日本の産業革命遺産世界遺産登録1周年記念トークショー~「明治日本の産業革命遺産」と五代友厚~です。

ディーン・フジオカさんと、NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」の制作統括を務めた佐野元彦氏、同じく「あさが来た」の時代考証を担当した原口泉鹿児島県図書館長とのトークショー。

 

往復はがきで母の名前と私の名前で応募したのですが、なんと1枚当選!

 

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実を言うと当選はがきが着いたその日から、ニヤニヤがとまりません。

落ち込むことがあっても、このはがきを見ると頬がゆるむ日々。

 

開場少し前に城山観光ホテルに着くと、ロビー付近にはウキウキした女性が一杯!

なんだか、皆さんテンションが高いんです。

それ、伝わってくるんです。

入場者の9割くらいは女性だったかも。

 

中には「ご一緒させてください」のプラカードを掲げている人たちも。

当選はがき1枚につき2名分席が割り当てられているので、連れのいない当選者に向けてのアピールなのでしょう。

紅白歌合戦の観客入口付近にはそういう方々がいるというのは聞いたことがありますが、ここ鹿児島で見かけるとは!

すごいなあ。

 

こちらは当日配布された資料 ↓

 

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資料をもらって、じわじわ実感がわいてきます。

頬のゆるみに加えて、口角が持ち上がりっぱなし。

どんなリフトクリームより効果があるかも。

 

パンフレットの写真を拡大してみた↓

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司会者によると、すごい倍率だったそうで、遠くは北海道!からもいらしてました。

私、今年の運、いや今後数年分の運、これで使い果たしてしまったかも…。

と、一瞬ブルーな気持ちになりましたが、舞台にディーンさまが登場するとそんな気持ちは吹っ飛びます。

 

背、高~い!

顔ちっちゃい!

すらっとしてて形がいい!

笑顔がまぶしい!

 

小学生の感想か ‼ 

でも、衝撃のあまり長い文章が思いつかない!

短く刈り込んだ頭髪は整髪料できちんと撫で付けられ、ブルーの三つ揃いスーツと眼鏡を着けた姿は、まるでエリートビジネスマン。

そのまんま金融機関のCMにでられそう。

もう、全財産預けちゃいたくなるような格好よさです。

 

会場では写真撮影不可だったのですが、本日2月5日の地元紙、南日本新聞には記事が掲載されていました。1面と23面の2か所、どちらも大きなカラーの写真入り。

今ならHPでも記事の紹介があります↓

373news.com

 

ディーンさんは、このトークショーの始まる前に、泉町の五代友厚銅像を見に行ったんですって。

ええ~!

あそこ鹿児島の百貨店、山形屋の朝日通り駐車場のすぐそばで結構な街中ですよ。

しかも土曜日。

偶然見かけた方、びっくりされたでしょうね。

 

NHKプロデューサーの佐野元彦氏によると「あさが来た」での、あさと五代さんのイメージは「ローマの休日」のオードリー・ヘプバーングレゴリー・ペックのようなプラトニックな関係だそう。

なるほど~、グレゴリー・ペックかあ、端正な顔立ちと誠実なイメージ、情熱と節度を併せ持つ感じが似てるかも。うんうん。

 

そういえば、私、佐野プロデューサーのドラマ「女神の恋」が大好きだったんですけど、ヒロインの松本明子がおめかしする時、オードリー・ヘプバーンみたいな恰好してたっけ。ヘプバーンがお好きなのかな。

ちなみに、「女神の恋」は2003年の作品。

宮崎が舞台で、エンディングに出てくる桜の季節の高千穂鉄道も素敵なんです!

またぜひ再放送してほしい。

 

ところで、原口泉先生によると、来年の大河ドラマ「西郷どん」原作者の林真理子さんはディーン・フジオカさんのことが大好きだそう、ということは「西郷どん」にキャスティングされる可能性もあるかも…と期待が膨らみます。

 

トークショーは、軽々と国境を超えて活躍した五代とディーンさんの共通点が話題になったり、ディーンさんの夢が大河ドラマの出演…ではなくてテーマ曲の作曲だという「びっくりぽん」な発言があったり、とても充実した内容。

ディーンさんは、何か国語も話せる分、常に適切な日本語を慎重に選んで発言しているようで、誠実で謙虚な印象を受けました。また、ずっと笑顔で、周りを明るくリラックスさせる感じも素敵でした。

 

今年の運、これで使い果たしても満足なくらい、サイコーの時間を過ごさせてもらいましたよ。

Backen(バッケン)に冷凍パン登場!

この間久しぶりに、オーブン料理とパンの店「バッケン」に行ってきた。

ちなみに、以前にランチをした時の記事はこちら ↓

 

maru-piyoko.hatenadiary.jp

 

 バッケンはマルヤガーデンズのすぐ近くの町中にあるのに、駐車場があるんです。

さすが食事時には満車のことが多いですが、ちょっと時間をずらすと割と停められるのでサクッとパンを買う時に便利。

ただ、食パンを置かなくなったのでこのところ、しばらく行ってなかったんですよね。

 

それが…バッケンのフェイスブックを見たら、冷凍で食パン売ってる!

 

…というわけで行ってきた。

(冷凍パン価格表の写真はバッケンのフェイスブックより)

 

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ほうほう、冷凍パンの方が ちょっとお安いのですね。

 

 せっかくなので食事もいただくことに。

 

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なんにしようかな…あれ、これ初めて見る。

 

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「パン窯グラタン豆乳のクリームソース」を食べてみることに。

 

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あっちっちで登場!

はふはふはふ。

パンにのっけて、はむはむはむ。

 

豆乳を使っているんだけど豆乳臭くなく、コクがあるのにもたれなくて美味しかったですよん。

野菜も思ったよりいろいろ入っていて量もちょうどよかったです。

 

ふ~、お腹一杯になったところで冷凍もっちり純生食パンを購入。

 

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冷凍ケースに入れてあるだけで、見た目(包装)はフツーの食パンと変わりなし。

きっちり凍ってました。

 

私はパンは日常的に食べるわけではなくて、たまに食べたくなる程度なので、食パン一斤買っても1回食べたら残りは1枚ずつラップに包んで冷凍するんです。

今回みたいにパンの食べ放題をした後購入したら、もうその日はパン食べないので一斤全部冷凍することも。

なので最初から冷凍してあっても全然問題なし。

 

パンってやっぱり焼きたてが一番美味しいですが、日にちが経ったのより、作って早めに冷凍したものは、ずっと美味しく食べられるーというのが私の考え。

ちなみに私はこうした冷凍パン、電子レンジで軽く解凍して、余熱しておいたコンロの魚焼きグリルで一気に焼き上げます。

 

冷凍パンを販売するようになったせいか、普通の冷凍してないもっちり純生食パンも販売を再開していたので嬉しい!

 

しかもバッケンのフェイスブックを見ると、その後プレミアムバケットの販売も再開。

バケット1本分を2㎝幅にスライスした冷凍パン税込み200円も販売中とのこと。

 

ふふふ、また買いに行こうっと。

「カワノすり身店」のすり身でつみれ鍋

鹿児島の名物さつま揚げ。

魚のすり身を揚げたものですが、おかずにおつまみにと大活躍。

 

魚のすり身…と聞いただけで「フードプロセッサー? バーミックス? 作るの大変なんでしょ?」と思われそうですが、(確かにイチから自分で作ると大変!)鹿児島ではそれ用のすり身が売ってるので、簡単に自分ちで揚げたてが食べられちゃう。

野菜を入れたり、チーズを入れたり、お好みのまま。

 

10年程前に指宿市山川の「カワノすり身店」のすり身を何度かもらったことがあって、その時はさつま揚げを色々作り揚げたてを楽しみました。

鯵・いわし・鯛・シイラ・とび魚などがあってそれぞれ美味しかったです。

 

HPはこちら ↓ 

カワノすり身店 | 無添加手作りすり身・薩摩揚げ専門店

 

防腐剤や化学調味料を使用していないのが、売りのよう。

 

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最近、ドルフィンポートでここのすり身(200g税込540円)に再会、ちょくちょく購入しているのですが、今よく作るのはつみれ鍋。

 

といっても最初からつみれ鍋にするわけではなくて、私が寒い時期によく食べる温泉湯豆腐の豆腐を堪能した後の援軍、というかお楽しみです。

 

マルヤガーデンズの地下で温泉湯豆腐セットを買ってきて…

 

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調理水と豆腐とゴマダレ入り。

 

土鍋でコトコト ↓

 

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白く濁ってきて…↓

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豆腐の角が溶けてきてトロトロになったところをハフハフと食べます。

寒い夜はあったまりますよ。

 

その後、すり身の袋の隅を切り取り、スプーンににょろにょろと絞り出して、つみれ団子を作り、野菜も加えてぐつぐつ。ポン酢で頂くという訳。

 

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色々あるすり身の種類の中で、私がつみれ鍋に使うのは鯵やいわしです。

柔らかすぎない、キチキチした歯ごたえが好き。

 

もちろん、別に湯豆腐の後でなくても構いません。

冷凍庫に常備しておけば、思いついた時にあり合わせの野菜でつみれ鍋が出来るので便利ですよ。

 

冬の夜、やさしい味わいにほっとします。

お正月明けの疲れた胃腸にちょうどいいかもしれません。

たねやの「迎春招福ふくみ天平」

私の大好きな和菓子屋さん、たねやのお正月用のお菓子、「迎春招福ふくみ天平(てんびん)」を入手しました。

わーい!

 

たねや滋賀県近江八幡が本店。HPはこちら↓

 

taneya.jp

 

ここには通年販売している「ふくみ天平」というお菓子がありまして、あんこが上品な甘さで美味しいのはもちろん、小ぶりで細長くて食べやすい。

求肥が入っているところも気に入ってます。

 

で、いつもの「ふくみ天平」の皮は普通の最中の色なんですが、今回届いたお正月バージョン、「迎春招福ふくみ天平」は最中の皮の部分が赤と白。なんだかとってもめでたい感じです。

  

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包みを開けると…

 

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箱まで赤と白でお祝いの雰囲気いっぱい。

 

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開けると…湿気らないように個包装された最中の皮とあんこが一組ずつセットになっています。6個入りで1,080円。

 

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自分で挟んで食べるというわけ。皮パリッパリです。

 

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ん~、おいひ~!

  

ところで、たねやのお菓子は旅行先でたまに買うくらいでしたが、大ファンになったのは近江八幡の名所のひとつ・日牟禮ヴィレッジの本店に行ってからなんです。

 

日牟禮八幡宮のすぐ近くに向かい合うように建っている、たねやとクラブハリエ。

実はたねやとバームクーヘンで有名な クラブハリエとはグループ会社。

どちらも県外の大きなデパ地下でよく見かけるお店なので、ご存じの方も多いと思います。

 

その総本山は、どちらの店舗も洗練されていてものすっごく素敵! びっくりしました。

 

taneya.jp

 

そもそも近江八幡にはヴォーリズ建築が一杯あって、それを見学したいと思って訪れました。ヴォーリズ建築って何?という方はこちらをどうぞ↓

 

vories.com

 

ちなみにNHKの朝ドラ「あさが来た」にも、ヴォーリズをモデルにしたっぽい人が登場していましたね。

 

で、クラブハリエ本店のカフェでは、ヴォーリズ建築のアンティークなお部屋を借り切ってお茶することができる。

 

もちろん、予約してお茶しましたとも!

もう、少女小説の登場人物になった気分でうっとり。

焼きたてバームクーヘン最高でした。

 

お菓子好きな方はもちろん、建物好きな方も機会がありましたらぜひどうぞ。

おすすめします。

 

ちなみにここのクラブハリエは4、5年前、NHKの「仕事ハッケン伝」でU字工事益子卓郎のパティシエ修行の舞台ともなっていました。

 

と、このブログを打つのにいろいろ思い出しながらたねやのHPを見ていたら、「ラ コリーナ近江八幡」というなにやら楽しそうな店舗が出来てる。いつの間に!

 

taneya.jp

 

なんだかすごいです。また、行ってみたいな~。

 

あ、その前にまずは「迎春招福ふくみ天平」食べなきゃ。では、よいお年を~! 

こたつでぬくぬくワイルダーとルビッチ三昧

寒い…寒くてつい家の中でゴロゴロしがちな今日この頃。

 

外出するの億劫だから、家の中で映画のDVDでも観ようかなと思って調べていたら、ビリー・ワイルダー(1906~2002)とエルンスト・ルビッチ(1892~1947)の監督作品を色々見つけました。

観たかったの〜‼︎ この二人の監督作品が。

 

今から30年程前、鹿児島市の東千石町にあった「プラザ80・120」という小さな映画館で、よく古い名画を上映していました。

 

時々通っていましたが、私がそこで大好きになったのがビリー・ワイルダー監督の作品。

 

麗しのサブリナ」「昼下りの情事」「アパートの鍵貸します」等、もともと好きなジャンルであるロマンチックコメディーの作品にうっとりし、アガサ・クリスティー原作のミステリー「情婦」のラストどんでん返しに驚愕。

ハリウッドの内幕を描いた「サンセット大通り」でゾゾ~っとした後、ラブコメディー「お熱いのがお好き」ではマリリン・モンローのキュートさにしびれ、女装したジャック・レモンにお腹がよじれるほど大笑い。

 

 

どんなジャンルでも、面白い。

すごい!と感動しました。

 

で、その頃何かの本で知ったのがビリー・ワイルダーにはエルンスト・ルビッチという師匠がいたということ。

 

当時レンタルビデオ屋さんにも時々通っていて、両監督の作品を探したものです。

ワイルダーは何本か観ましたが、ルビッチはグレタ・ガルボの「ニノチカ」しか見つからなくて他の作品も観たいなあと思っていました。

でも、よく考えてみたら当時でさえルビッチの没後40年!だったんですよね…そら無いかも。

 

それが…それが…あれから30年、今こんなにDVDが出ていることにびっくり。

もっと早く気づけばよかった。

 

早速観てみた。

そしたら「これって、アレに似てない?」というか……あ、こっちが古いんだから逆か!

「これはアレの元ネタ?」

みたいなのがいくつかあったので並べてみました。

以下はネタバレ満載なので、これから見ようと思っている方はタイトルだけちらっと見て、通り過ぎちゃってください。

 

少佐と少女 [DVD]

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まずは ビリー・ワイルダー

1942年ハリウッド初進出作品。

都会での仕事に失望し、田舎に帰ろうとするヒロイン、ジンジャー・ロジャース

しかし運賃が値上がりしていてお金が足りない!

12歳の少女に変装して子ども料金で列車に乗り込み、出会った少佐に何かと助けてもらうが…というお話。

 

ブコメディー・モノクロ映画ということと、半世紀以上前の作品ということで、強引な設定も結構無理なく受け入れてしまった。

 

ヒロインが少佐のことを好きになる過程とか、少佐が12歳だと思っているヒロインが、男子学生達にモテモテでなんとなく気になってしまう感じとかが、笑いを誘いながらも微妙な匙加減で描かれていて、こういうとこ丁寧だから強引な設定にもあまり違和感を感じなかったのかも。

 

主演のジンジャー・ロジャースといえば、当時フレッド・アステアとのミュージカルで既に有名だったはずですが、この作品でもちょっとだけタップダンスを披露するシーンがあってわくわく。

 

隠れてタバコを吸うシーンでバレないかしらとハラハラしたり、少佐の婚約者登場でキュンとしたりの101分。

上映時間が短いとこも気に入りました。

 

なんか、ドリュー・バリモアの「25年目のキス」思い出しちゃった。

25歳の新聞記者が取材のために高校生に化けて高校に潜入するお話。この映画も大好き ↓

  

 

次はエルンスト・ルビッチ監督、ビリー・ワイルダー(とチャールズ・ブラケット)脚本の「青髭八人目の妻」↓

 

青髭八人目の妻 [DVD]

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 この映画は「デパートにパジャマの上だけを買いに来た男と、パジャマの下だけを買いに来た女」が出会うところから始まります。

このシーンは、ワイルダーの発想の豊かさを示すエピソードとして本で紹介されているのを読んだことがあって、「ええっ、どういう事?なんで上だけ?なんで女性が紳士用パジャマの下だけ?」とすごく不思議に思ってた。詳しく知りたかったの。

 

なので今回長年の疑問が解けてよかった!

 

ゲーリー・クーパーは「パジャマの下を着るヤツなんているのか⁉ 上だけ売ってくれ」という強引な男。困った店員が店長にお伺いをたてて、店長は上司にお伺いをたて、上司は社長に電話で指示を仰いだところ、電話を取るために寝室のベッドから出てきた社長もパジャマの上しか着ていない!というオチ。

結局クーパーと店員が揉めているところへ「パジャマの下だけ欲しい」女性クローデット・コルベール登場。

クーパーはキュートなコルベールに興味を持つものの、紳士物のパジャマを買いに来たことから身持ちの悪い女だと誤解してその場は何事もなく別れます。

 

冒頭のシーンからふたりが再会するまでの流れもよかったな。

ホテルの手違いで、老紳士がベッドでお休み中の部屋に通されたクーパー。

ベッドから出てきた老紳士のパジャマの下を見てびっくり。

老紳士は貧乏貴族で、娘が節約の為にパジャマの下だけ買ってきてくれたという訳。

 

よくある漫画やドラマだと、ぶつかった相手が転校生とか、お店や乗り物でトラブった相手と仕事先で再会…なんてのが定番ですが、出会いや再会のシーンもひとひねりしてあるのが憎いな。

 

 ちなみにこの「上だけ買いたい、下だけ買いたい」のシーンは、NHKドラマの 「ガラスの家」で見かけました。

 

 

こちらはパジャマではなくてスウェットパーカーの上下。

デパートで斎藤工井川遥(初対面)がそれぞれ片方を欲しがり、二人で上下1セットの商品を分けあって購入。のちに二人は息子と若き継母という立場で再会して、「あ、あの時の!」という流れ。

脚本の人がワイルダーのファンだったのかなあ?

 

 最後はルビッチの「街角 桃色の店」。

 

街角 桃色の店 [DVD]

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身元を明かさず 文通していて好意を抱いていた相手が同じ店で働いている同僚だったというお話。

私、こういう設定が好きで。

 

ノーラ・エフロンが監督と脚本を務めた「ユー・ガット・メール」はメール相手がライバル店の経営者同士という設定。

 

 

どちらの作品も男性側が先に相手の正体に気づくのですが…

ジェームズ・ステュアートもトム・ハンクスも誠実そうな感じが似てるな。

絶対女性をだませそうにないタイプなのでなかなか自分の正体を告白しなくても、安心して観ていられます。

 

これらのDVDは実家にもっていって80代の母親と観ました。

 

今の80代って若いころ洋画を一杯観てて、字幕もへっちゃら。

俳優にも詳しくて、ゲーリー・クーパーやらジェームズ・ステュアートやら懐かしがってくれました。

朝ドラに出てた俳優の名前はすぐ忘れるのに、昔の俳優のことは忘れてないんですよね。不思議。

 

ワイルダーやルビッチの映画って不道徳な話が結構でてくるんだけど、親と観てても全然気まずくならない。「クックッ…」と堂々と笑えるのが多いのも安心。

なんでだろ、不道徳でも表現に品がある…のかな? その辺の手腕は凄いと思う。

 

あと、展開というか話のテンポも古い映画だとしっくりくるみたいでどの映画も最後まで楽しんで観てくれたので、ちょっと親孝行した気分。

 

年末年始、今度は何を観ようかな、楽しみです。